2015年4月9日木曜日

複数ファイルの並列表示 (タイル表示)

解析作業をしている中で、
今、解析作業をしているスペクトルをMnovaに残しつつ、
以前解析したスペクトルを見たくなる場合もあります。

例えば、
過去に同化合物または類似化合物の解析過程・結果を参考にしながら、
目の前のスペクトル解析を行う場合です。

つまり、複数のファイルを同時に開く方法です。

同一ファイル中に、複数のページを作成し、
解析・保存することは多々ありますが、
複数のファイルを同時に開くことは少ないようです。

しかし、先述のように複数のファイルを並列で開く必要があるときは、
複数の.mnovaファイルを開いた後、
メインメニュー ドキュメント \ タイル表示 を実行します。

 


 すると、下記のように複数の.mnovaファイルが
並列表示されます。






 










これで、過去のスペクトルと現在のスペクトルを比較表示することが可能です。
一つのファイルに過去のスペクトルを入れて比較表示することもできますが、
過去のスペクトルと現在のスペクトルが一つのファイルに混在し、
後々、混乱を招いてしまいそうです。

ちなみに、タイル表示の下にあるコマンド "カスケード表示"は
このような表示になります。





 











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2015年4月2日木曜日

シグナル抑制

"シグナル抑制"のコマンドは特定のシグナルを抑制することができます。

よく使われる例として…
生物学的サンプル(例:タンパク質)は低濃度かつ水溶媒でNMR測定されることが多々あり、
水の共鳴シグナルが他のシグナルと比較して大きくなってしまい、
スペクトル品質を低下させる要因となります。

この水の共鳴シグナルを抑制することができるのが
"シグナル抑制"コマンドです。

メニュー  プロセッシング ¥ シグナル抑制を実行します。




抑制したいシグナルの位置を設定することで
下記のように水シグナルを抑制することができます。




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2015年3月26日木曜日

日本語表示

最近、システムプラスからMnovaを購入していただくユーザ様が
非常に増えてきており、大変感謝しております。

システムプラスからMnovaを購入していただくメリットの一つに、
日本語表示ができるということが挙げられます。

改めて、日本語表示の方法を書かせてもらいます。

「日本語表示なら、デフォルトでできるじゃないか」
と言われそうですが、
デフォルトの日本語表示は
日本語に訳されている数が少なく、
日本語の精度も低いものになっているのが実情です。











 

デフォルトでの日本語表示













 システムプラスから提供する日本語ファイル を適用


システムプラスからMnovaを購入いただくと、
日本語ファイルを提供します。
これをMnovaに組み込んでいただくことで、
デフォルトよりも日本語訳の数が多く、精度が高いものをお使いいただけます。

まずは、日本語への表示変更の仕方ですが、
・メインメニュー Edit \ Preferences を実行
・ダイアログボックス内 General \ Interfaceのタブ中、
Language で Japaneseを選択
・OKボタン



















これでMnovaを再起動すると日本語表示になりますが、
デフォルトの日本語表示になります。




さらに、
・システムプラスから提供している日本語ファイルを、
Mnovaのメインウィンドウ内にドラッグ&ドロップ


 










 ・Mnovaを再起動

デフォルトよりも精度の高い日本語訳でMnovaをお使いいただけます。

また、システムプラスから提供する日本語ファイルは
ユーザのご厚意により、
「この訳はこう変えたほうが良いよ」等々のご意見をいただき、
日本語訳の精度を常に高めています。


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2015年3月19日木曜日

スタック スペクトル

連続的に取得した複数のスペクトルをスタックさせて、
反応の挙動を把握することがあります。


 


NMR測定時に複数のスペクトルをスタックスペクトルとして取得したデータは、
1つのファイル・フォルダにまとまっているでしょう。
それらをMnovaへドラッグ&ドロップでインポートさせれば、
上図のようなスタックスペクトルを表示させられます。

一方、NMR測定を別々の行った各スペクトルを
上図同様にスタックさせて見るということもあります。

そんなときは、
まずスタックさせたい複数の1DスペクトルをMnovaへインポートします。

 


ページナビゲータ上で、スタックさせるスペクトルを選択し、
メインメニュー スタック \ スタックスペクトルを実行するか、


 


このアイコンを実行してください。


スタックさせるスペクトルが少ないと、
このようにスペクトルを上下に配置した比較表示のようになります。

 


もう少しスペクトル間の距離を縮めれば、
最初の図のように挙動を把握することができます。

その場合は、
スペクトルの任意の位置で右クリックし、プロパティを選択してください。

上下の余白を大きめに設定することで、

 
 

スペクトル表示部が狭まり、スペクトル間の距離を縮め、
挙動を把握しやすくなります。



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2015年3月12日木曜日

クロス カーソルの使い方

デフォルトでは、
カーソルは使っているOSで設定したカーソル(ポインタ)になっています。



 




Mnova内でクロスカーソルを選択すると、

 






スペクトル中の2点間の情報が得られます。

つまり、2つのピークトップを指定することで、
手動でカップリング定数を測定することができます。



 











1つ目のピークトップにクロスカーソルを合わせて左クリックし、
2つ目のピークトップへドラッグ&ドロップすると、
2点間の情報(ppm, Hz, pt,インテンシティ情報)が得られます。

このカーソル情報の中でHzがカップリング定数になります。



クロスカーソルの交点をピークトップに合わせるのに、
クロスカーソル自体が邪魔でピークトップが見にくい場合があります。



 





そんな時は、Shiftキーを押すと、
スペクトルラインに沿ってクロスカーソルの交点が移動し、
ピークトップに合わせるのに見やすくなります。




 







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2015年3月5日木曜日

ツールバーの設定

ツールバー (アイコン群)は各種設定ができます。
その中で、アイコンの大小設定は非常に便利です。

メニュー 編集 \ ユーザ設定 を実行し、ダイアログボックスを開きます。

 


















ダイアログボックス中、
一般 \ インターフェース タブの
"大きいツールバー アイコン"のチェックの有無で、
アイコンの大小設定を行うことができます。



 

















 チェックあり



 チェック無し



個人的にはチェックを入れて
大きなアイコンのツールバーに設定した方が
使いやすいと思っています。


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2015年2月26日木曜日

1Dスペクトルを2Dスペクトルへ投影

2Dスペクトルの縦軸、横軸へ
別に取得したシャープな1Dスペクトルを投影することが多々あります。


2Dスペクトルへの投影は2種類あります。

1. 設定によりデータインポート時に自動投影

・メインメニュー 編集 \ ユーザ設定を実行するとダイアログボックスが開きます。

・ダイアログボックス中 NMR \ インポート タブを選択し、
トレースの自動トレース投影にチェックを入れOKボタンを押します。


・2Dスペクトルのインポート時に1Dスペクトルもインポートすれば、
自動的に投影されます。

 




 










2. マニュアルによる投影

・2Dスペクトルと1Dスペクトルをインポートします。

・2Dスペクトルをメインウィンドウへ表示させます。

・ページナビゲータより1Dスペクトルを2Dスペクトルへドラッグします。

・投影できる箇所が赤くハイライト表示されるので、そこにドロップします。


















用途により自動投影とマニュアル投影を使い分けてください。

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